ウメノキゴケ
よく木の幹に付いているこの物体。
ウメノキゴケといいます。
梅や桜の木に付いているのを見かけます。
こちらは杉の木。
ウメノキゴケという名前ですが、コケではなく地衣類(ちいるい)の仲間です。
地衣類は、菌類と藻類が共生するちょっと変わった仕組みを持っています。
菌類は藻類に水分を供給し、藻類は光合成によって作られた養分を菌類に供給しています。
こちらは桜の木。
ウメノキゴケが木を枯らすのではと心配されてる方がいますが、成長に木の養分を必要としないので木を枯らすことはありません。
ただ、樹皮が古くなって弱っているところによく発生しているようです。
ウメノキゴケは環境指標生物で、空気の汚れている場所では消滅し、空気のきれいな場所では大きく成長します。
成長は遅く、1年に2~3mmしか大きくなりません。
石に付いたウメノキゴケ。
光合成で養分を作り出しているので、こんなところでも生きています。
木頭森林組合の周りでは、20cmほどに成長したウメノキゴケをたくさん見かけます。
毎日自然に囲まれて仕事できるなんてすばらしい!!!